東京ミネラルフェア 2012 戦利品 Part7

ラズベリルと同じように、あまり採れなずに綺麗なものが少ない希少石、
ジェレメジェバイト








ジェレメジェバイト 0.64ct
(お店:American-Thai Trading)


名前は「Jeremejevite」。
日本語表記では、ジェレメジェバイトやエレメーエファイトと呼ばれている石です。

化学組成的にはトパーズの変種といっていいような石らしいのですが、
なぜか、殆ど産出されないようで、出てきてもカラーレスのものが多く、
このような青のジェレメは、ナミビアでしか見つからないそうです。
大きなサイズのものも見つかりにくく(あるにはありますが)、1ctの以下の物が大半です。
また、元々インクルも多く、インクルの少ない宝石質のものは更に珍しいという困った石です。

色の付き方がとても綺麗ですし、硬度も7とそこそこ硬く、
もう少し、普通に採れれば、もっともっと人気の出る石なのではないかと思います。

American-Thai Tradingさんでは、綺麗なジェレメが多くありました。
その中でも、この子は色味が綺麗で、よく見ると…
ジェレメジェバイト
ちょっと、バイカラーなんです。

更に、このジェレメは写真ではインクルがハッキリ写ってますが、
眼でみていると、カットによって、インクルが消えて綺麗に見えるのです。
アメタイの人が
「それは自分の師匠がカットしたもので、カットが非常にアメージングだ」
と言ってました。確かにアメージングって感じで、
見た目ではインクルが見えなくて、とても綺麗です。

横から見ると、こんな感じ。
ジェレメジェバイト

ひっくり返すと、
ジェレメジェバイト

これくらいの綺麗さで青い、買える価格のジェレメを探してました。
という感じで手にしてしまった良い子です。

アメタイさんは、この子といい、ラズベリルといい、
前回の(まだ今年もありましたが)隕石ペリドットといい、
非常に珍しい質ものを、どこで探してくるんだろうというという、いいお店です。

他の青い石と並べてみました。
青い石たち
左から、ベニトアイト、ジェレメジェバイト、非加熱アクアマリン(反転クイズ)

です。それぞれ全く違う個性をもった、美しい子たちです。